9月22日(火)午後
ヨセミテへ


          
サンフランシスコをあとにしてヨセミテに向かう。ヨセミテには30年前にサンフランシスコに来た時に日帰りのオプショナルツアーで行く予定だったが、4月下旬のその日は吹雪のためツアーが中止となった過去の経緯がある。今回は天気は申し分なく、9月下旬というのに夏のような暑い日が続いている。30年来のヨセミテは果たしてどのような表情で我々を迎えてくれるのだろうか。 


   
【サンフランシスコ・オークランド ベイブリッジ】
 ベイブリッジを渡ってヨセミテに向かう。オークランド方面へは下層の道路を走る。
通行は無料である代わりに、景色が見えない難点がある。

【アルタモント・パスのWind Turbine】
 ベイブリッジを渡ってカストロバレーを少し過ぎたところで長男と交代して運転する。
I-580を走ってリバモアを過ぎてしばらく行くとアルタモント・パスの丘陵地帯にさしかかります。

 そこには褐色のなだらかな丘の上に無数の風車が並んでいる風景が広がります。

【Wind Turbine】
このアルタモント・パスでは6000基を超える風力発電機が稼動しているということです。
(運転中で撮影できなかったので写真はGoogle Mapから借用しました)

【CA-120】
I-580、I-205経由でCA-120を一路東に向かい、カストロバレーから1時間半ほど走って午後2時半頃にオークデールという町に着く。ここで一休みする。

【オークデール】
オークデールはCA-120でヨセミテまで行く場合、町らしい町としては最後の所となる。ここは春にはロデオ大会が開かれるらしい。

【CA-120を走る】
 オークデールを過ぎて田園地帯をしばらく行くと景色は一変し、
枯れ草に覆われた丘陵地帯を行くようになる。ここも春先には緑に溢れた草原となるのだろうか。

【ナイトフェリー入り口】
丘陵地帯を越えると比較的平坦な見通しのよい道が続く。しばらくしてナイトフェリーと書かれた道標がある所を通る。ナイトフェリーはゴールドラッシュ時代にスタニスラウス川沿いにあった鉱山町で、カリフォルニアで現存する最も長い有蓋橋があることでも知られている。

【記念写真】
遙々と日本からこんな所までやってきた記念に写真を撮りました。

【まわりの風景】
 ナイトフェリー方面の景色。広々とした大地と青い空。カリフォルニアならではの景色です。

【一路東へ】
ナイトフェリーを過ぎてなおも東へと向かいます。

【ドンペドロ湖】
やがて前方に青い水を湛えた湖が見えてきました。ドンペドロ湖です。ただし人工の貯水池のようです。

【ドンペドロ湖北部全景】
 湖が見えだしてしばらく行くと展望台があったので、そこで休憩することにした。
タイトルには北部全景と書いたが、地図を見ると南側にはこの10倍もあろうか
という大きさの人工湖が広がっています。

【ヨセミテ国立公園】
ドンペドロ湖をぎると道はカーブが多い登りとなって高度を上げて行く。そのあとは針葉樹林の中の道を延々と走り続けて、ドンペドロ湖から1時間ほどで午後4時45分頃ようやくヨセミテ国立公園の入り口に着いた。サンフランシスコから4時間の行程でした。

【山火事跡】
ヨセミテ国立公園の料金所を過ぎ、どこまでも続く道を進んで行くと右手に山火事の跡が見えてきた。

【山火事跡】
 いつ起こったか分からないが、かなり大規模な火事だったようでまだ焼け焦げたにおいがする。
家内は記念にと焼けた木片を拾っていった。
ヨセミテ国立公園(1)の最後の写真にその木片が写っています。

【ノースドーム遠望】
山火事跡からさらに進んで行くと、途中で車の前輪に衝撃を受けた。突然のことで原因は分からなかった。道を横断している排水溝の窪みなのかも知れないが、少しスピードを出していたのでタイヤの損傷が気になった。しかし走っていて特に問題はないようで、ほどなくハーフドームの展望台に着いた。

【ハーフドームの説明板】
午後5時半近くになってようやくヨセミテ渓谷の一部を目にすることが出来た。左の写真にはエルキャピタンも写っている。本日のハイライトであるトンネルビューまであと少しだ。

【トンネルビュー】
 午後5時34分にようやくトンネルビューに着く。以前から写真を見て想像はしていたが、
やはり実物はスケールが大きく当然ながら立体感もあって素晴らしい眺めだった。
前方左右に屹立するエルキャピタンやカセドラルロック、或いは奥のハーフドムは素晴らしいが、
それらを引き立てているのは渓谷に密生している針葉樹の原生林の様に思われます。

【エルキャピタンを押す】
トンネルビューには大勢の観光客が屯して素晴らしい景観を満喫していた。戯れにエルキャピタンの頂をちょっと押してみました。

【ヨセミテ渓谷の模型】
展望台にはヨセミテ渓谷の模型も置かれていた。実際と方向を合わせており、水平に覗き込むと実物の景色と比べて見ることが出来ます。

【エルキャピタン】
 トンネルビューで15分ほど景色を眺めてからヨセミテ渓谷に向かう。
写真はヨセミテ渓谷から見上げたエルキャピタン。渓谷の入り口に番人のように屹立している花崗岩の塊だ。
標高は2300m以上あり、渓谷からの高さは1000mを超える。

【ブライダルベール滝】
マーセド川を挟んでエルキャピタンと対峙するカセドラルロックから流れ落ちるブライダルベール滝。この季節でもまだ水が流れていた

【カセドラルロックの一部】
写真はカセドラルロックの一部と思われる岩峰。
ヨセミテ渓谷を走っているうちにハンドルががたついてきたような気がした。長男と運転を代わってもらったがやはりおかしいという。先ほどの衝撃でタイヤにトラブルが起きたのかも知れない。大事をとってビジターセンターに行ってみることにした。

【夕焼けのハーフドーム】
ビジターセンター近くに車の修理工場があった。6時半を過ぎていたので営業は終わっていたが、
頼んで見てもらったところ、タイヤの空気が減ってきているようだった。
今は原因はよく分からないので明日の朝もう一度来るようにと言われた。
最悪の場合はタイヤを取り寄せる必要があるとのことで、そうなると少し問題が大きくなりそうだった。
しかしとやかく言っても始まらないので、とりあえずホテルに向かうこととした。
写真はその途中で撮ったハーフドームです。

【夕日に輝くセンチネルロック】
 同じくセンチネルロック。
明日は未明にグレイシャーポイントまで行こうと思っていたので、
念のため夕食後予備タイヤに交換することとした。

【ヨセミテロッジの夕食】
ヨセミテロッジにチェックインしたのは7時を過ぎていた。そのあとレストランで少し遅い夕食をとった。
食事のあとロッジのショップで懐中電灯を買い、すっかり暗くなった中をタイヤの交換に行く。しかし長い間タイヤ交換はしていないのですっかり要領を忘れてしまっていた。困っている我々を見た通りすがりのアメリカ人夫妻が、寝ころんで車の下を覗き込んだりしてタイヤの交換を手伝ってくれた。

【ロッジの部屋】
親切なアメリカ人夫妻のおかげで何とか窮地を脱することができ心からお礼を言った。しかしこのタイヤでグレイシャーピントまで行くのは無理だと言われ、明日の予定を考え直す必要に迫られた。
何度もお礼を言って夫妻と別れて部屋に戻ったのはもう10時を過ぎていた。


HOMEBACKTOPNEXT